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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | The Journal of the American Medical Association |
年月: | March 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
Apabetaloneは BETファミリータンパク阻害薬で、ApoA-I・HDLの増強作用が期待されている。英Imperial College LondonのRayら(BETonMACE )は、同薬の急性冠症候群(ACS)後患者への効果を検証する第3相試験を行った(対照:placebo、n=2,425)。患者はT2Dを合併してACS後7〜90日以内であり、低HDL-C値であった。一次アウトカムは、心血管因死亡・非致死的心筋梗塞・脳卒中の初回発生までの期間である。
【結論】
Apabetaloneの一次アウトカム効果を認めなかった。介入群は肝酵素値上昇のため投薬中止が多かった。
【評価】
エピジェネティックにBETファミリータンパクを阻害するという興味深い薬である。著者らはパワーアップすれば有効性を示せるとみており、FDAはbreakthrough therapyステータスを認めている。未だ「失敗」薬ではない。