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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | The Journal of the American Medical Association |
年月: | March 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
SGLT2阻害薬には血糖低下作用と独立の心保護作用がある、と示唆されている。英University of GlasgowのMcMurrayら(DAPA-HF)は、ダパグリフロジンのHFrEF患者への効果においてこれを検証するため、同第3相RCTの探索的再解析を行った(対照:placebo、n=4,744)。患者はNYHA II〜IVでEF <40%、NT-proBNP値増があり、一次アウトカムは心不全悪化もしくは心血管因死亡である。
【結論】
ダパグリフロジンのT2Dの有無と無関係の一次アウトカム効果を認めた(T2D有り HR:0.75 vs. 無し HR:0.73)。T2DのないHbA1c <5.7%患者での一次アウトカム発生HRは0.67、5.7%以上の患者では0.74だった。
【評価】
DAPA-HF本試験で示唆されていた関連(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1911303)を再確認した。機序に関しては利尿作用をはじめとして種々の提案があり、更なる探究を促す結果である。