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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | JAMA Network Open |
年月: | February 2020 |
巻: | 3 |
開始ページ: | e1920787 |
【背景】
糖尿病(DM)と肥満を合併している母親の児の精神疾患発症リスクは。スウェーデンのKarolinska InstitutetのKongらは、同妊婦を対象とするコホート研究を行った(出生数647,099)。
【結論】
非インスリン治療T2D・重度肥満母の児の正常体重非DM母の児に対する精神疾患発症リスク増を認めた(HR:1.97)。重度肥満・インスリン治療DM母のリスクはより高かった(2.71)。肥満・妊娠糖尿病合併患者ではリスクはより小さく、正常体重DMの母ではリスク増はなかった。
【評価】
このテーマに関するこの規模での研究は初めてであり、重みがある。重度肥満でインスリンを使っている母の児は、特に気分障害・知的障害系の精神疾患リスクが近3倍増する、という所見は初めてである。