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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | Diabetologia |
年月: | February 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
2型糖尿病(T2D)発症リスクに関する遺伝子‐(家庭を含む)環境相互作用の問題に関する研究は累積されてきている。デンマークAarhus UniversityのRetanaらは、同国1995〜2012年の全国登録者べースのオープンコホート研究を行った(n=2,000,552)。
【結論】
中央値14年の追跡で766,633名がT2Dと新規診断された。父親・母親・同胞にT2Dのあった参加者は、なかった同年齢・同性者より発症リスクが上がった。IRRは家族の発症年齢が高くなるほど低下し、親が50歳 vs. 80歳で発症した場合のIRRは3.9 vs. 1.4、同胞が30歳 vs. 60歳で発症した場合は同3.3 vs. 2.0であった。
【評価】
定評あるデンマークの国家的ビッグデータの分析で、T2Dの発症に遺伝子性と家庭環境性が絡み合っていることを再び確認し、家族の発症が早いほど自身の発症も早い、という新しい知見をもたらした。