海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

中国成人でのDM発生にはβ細胞機能障害よりインスリン抵抗性の寄与の方が大きい?
Association of insulin resistance and β-cell dysfunction with incident diabetes among adults in China: a nationwide, population-based, prospective cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:The Lancet Diabetes & Endocrinology
年月:February 2020
巻:8
開始ページ:115
【背景】
最大の糖尿病(DM)大国中国から、DM発症とインスリン抵抗性・β細胞機能障害・肥満との関連に関する最大の国家規模調査結果が発表された。Shanghai National Clinical Research Center for Endocrine and Metabolic DiseasesのWangらによるもので、China Cardiometabolic Disease and Cancer Cohort Study(n=94,952)の前向(2011〜2016年)研究データの解析である。
【結論】
高HOMA-IRは低HOMA-Bと比しDMの高ハザードと関連した(四分位4 vs. 1:HR:6.70 および 四分位1 vs 4:HR:4.08)。DM発生の約24.4%はインスリン抵抗性に、12.4%はβ細胞機能障害に起因するものとみられた。DMのHRは、標準体重者ではHOMA-IRのZ値1単位増毎に1.83、HOMA-BのZ値の1単位減毎に2.03であり、肥満者では、同2.02・1.88であった。標準耐糖能または前糖尿病の参加者でも、この関連性および相互作用は類似した。
【評価】
「中国成人でのDM発生には細胞機能障害よりインスリン抵抗性の寄与の方が大きい」という結果報告だが、著者らは「ここでの所見は慎重に解釈されるべきである」としている。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

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