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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | Nature Medicine |
年月: | December 2019 |
巻: | 25 |
開始ページ: | 1865 |
【背景】
TEDDYは、1型糖尿病(T1D)ハイリスク児を対象とする大規模・長期前向研究で、様々なデータを提出している。同研究のVehikら(University of South Florida)は、研究の一環として行われている対象児便中viromeの前向解析の結果を報告している。
【結論】
便中ウイルスがランゲルハンス島への自己免疫およびT1D発症に関わっていることを確認した。エンテロウイルスBは短期感染では無帰結だが、遷延するとランゲルハンス島自己免疫が惹起される。他方、早期のマストアデノウイルスC感染およびCXADR rs6517774はランゲルハンス島への自己免疫発生に対し防護的であった。
【評価】
ウイルス感染とT1D発症の関連に関する既存の研究を、大規模コホートでさらに展開した。CXADR遺伝子はβ細胞上のコクサッキー・アデノウイルス受容体であり、その防護性バリアントを同定したことは注目される。