海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

中年期の食事の質は後の認知機能低下と関係がない:20年研究
Association of Dietary Patterns in Midlife and Cognitive Function in Later Life in US Adults Without Dementia [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:JAMA Network Open
年月:December 2019
巻:2
開始ページ:e1916641
【背景】
中年期の食事の質と後の認知機能低下との関連は。Harvard Medical SchoolのTomazosらは、ベースライン(平均年齢54.6歳)で認知症のない男女13,588名を対象とした1987〜2017年のデータを分析するコホート研究を行った。食事の質評価は66項目からなるアンケートでおこない、不健康な食事内容とは、肉と揚げ物の消費量が多いこととし、健康的な食事内容は、果物や野菜の量が多いこととした。一次アウトカムは、短・中・長期時点での認知機能検査(数字符号置換検査[Digit Symbol Substitution Test]、言語流暢性課題[Word Fluency Test]、遅延再生試行[Delayed Word Recall])による認知機能の20年の変化である。
【結論】
一次アウトカムに両群の有意差はなかった。
【評価】
すでに多くの観察研究があり、特に短期研究で「食事の質がよいと認知機能低下がすくない」という常識的結果が多い一方、ここでの結果や英国の長期結果等(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2727449)、食事の質と認知機能低下はあまり関係がない、という論文もある。食事研究の困難さを浮き彫りにしているが、RushとHarvardによる新しいRCT(MIND)も企画されている(https://www.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02817074)。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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