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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | The Journal of the American Medical Association |
年月: | November 2019 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
アメリカでのビタミンD3(VD)・ω3脂肪酸(ω3)サプリの人気は高く、決め手のない2型糖尿病に伴うCKDの予防目的では推奨する向きもある。University of WashingtonのBoerら(VITAL)は、これを検証する2×2 factorial RCTを行った。患者をVD+ω3群(n=370)・VD+プラセボ群(n=333)・プラセボ+ω3群(n=289)・プラセボ群(n=320)に割り付け、5年間追跡した。一次アウトカムは5年時点のeGFRの変化である。
【結論】
VD・ω3は、単独・併用とも一次アウとカム有効性がみられなかった。腎結石がVD群に多く、消化管出血がω3群に多かった。
【評価】
この問題に「無益」という決着をつける決定的結果である。疫学的データは、両サプリとも摂取不足者には有益でありえることを示唆するものとみられる。