海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

肥満・糖尿病患者へのAkkermansia muciniphila菌投与、臨床レベルに到達
Supplementation with Akkermansia muciniphila in overweight and obese human volunteers: a proof-of-concept exploratory study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Nature Medicine
年月:July 2019
巻:25
開始ページ:1096
【背景】
アッカーマンシア・ムシニフィラ(A. muciniphila)菌が糖尿病・肥満に有効である、という動物レベルデータがある。ベルギーUniversite catholique de LouvainのD. Caniらは、過体重もしくは肥満でインスリン抵抗性のある32名を対象としてこれを検討するパイロットプラセボコントロールDBRCTを行なった。参加者には3ヶ月間毎日、生もしくは低温殺菌を行なったA. muciniphilaまたはプラセボを経口投与した。一次エンドポイントは、安全性・忍容性・代謝指標である。
【結論】
低温殺菌A. muciniphilaの一次エンドポイント妥当性を認めた。インスリン抵抗性は改善、血中インスリンレベル・総コレステロール値も低下した。体重・体脂肪量・ヒップ周も低下した。投与3ヶ月で腸内マイクロバイオーム構成に著変はなかったが、肝機能障害・炎症指標は低下した。
【評価】
同ベルギーグループが10年以上追究しているテーマで、初めて臨床試験レベルに到達した。大規模試験・製品化が視野に入るとともに、作用機序の掘り下げが急務になった。生菌が有効でなかったとみられることが注目される。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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