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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | Journal of the American Medical Association |
年月: | April 2019 |
巻: | 321 |
開始ページ: | 1491 |
【背景】
アメリカで企業がヘルスケア費用を低減するため職場にウェルネスプログラムを導入する例が増えているが、効果はあるのか。Harvard Medical SchoolのSongらは、同プログラムを導入した20企業(4,037名)と140の非導入企業(28,937名)を比較する調査を行った。主要アウトカムは、自己申告による健康・行動29アウトカムおよびスクリーニング検査10アウトカムであり、費用及び雇用アウトカムも調査した。
【結論】
18ヶ月後、2つの自己申告アウトカム(運動への取り組みと体重の積極管理)で、前者は統計的有意に(69.8% vs. 61.9%)、後者は非有意に(69.2% vs. 54.7%)プログラム導入の効果が示された。他の事前指定アウトカム(臨床的マーカーや費用・雇用状況)には有意差がなかった。
【評価】
積極的投資の意欲をそぐ結果である。プログラムにはプロバイダー間で差がある可能性があり、「当社のプログラムでは差が出る」という反論も見られるようである。