海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

飲酒は(特に肥満者で)DM発症を抑える
Alcohol consumption and incident diabetes: The Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Diabetologia
年月:May 2019
巻:62
開始ページ:770
【背景】
アルコールの糖尿病(DM)リスクに関しては多くの研究が蓄積されている。Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthの Selvinら(ARIC)は、同研究への非DM参加者12,042名(55%が女性)を対象とする前向コホート研究を行った。
【結論】
中央値21年間のフォローアップで32%の参加者がDMを発症した。女性では、週8〜14ドリンクでDM発症リスクが週1ドリンク未満に対し有意に低かった(HR:0.75)。男性では、週14ドリンク以上でDM発症リスクが有意に低下した(HR:0.81)。BMI調整後では、女性ではこの逆相関は高BMI者でのみ見られ、逆に男性では高BMIはこの逆相関を増強した。さらに男性においては、ベースライン飲酒量が週7ドリンク以上の場合、アルコール摂取量が減るとDMリスクが上がった。
【評価】
アルコール消費がインスリン感受性を上げてDM発症リスクを下げうることは、メタアナリシスでも示されている(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25805864)。また、高信頼度のデンマークコホートから週3-4回の飲酒でDMリスクが最小化される、という結果が出ており(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28748324)、この関連は基本的には高信頼度となった。アジア人では違う可能性があり、高信頼度調査が待たれる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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