海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

ピーナッツアレルギーの減感作療法にブレークスルー?
AR101 Oral Immunotherapy for Peanut Allergy [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:November 2018
巻:379
開始ページ:1991
【背景】
AR101は、ピーナッツ由来タンパク質に基づく新規ピーナッツアレルギー脱感作治療薬である。PALISADE臨床研究グループは、4〜55歳までのピーナッツアレルギー患者551名を対象としてその有効性・安全性を検証する第III相試験を行った(対照:placebo)。一次有効性エンドポイントは、用量制限的症状がなく、600 mg以上のピーナッツタンパクを摂取することができた4〜17歳の患者の割合である。
【結論】
最終チャレンジテストで、AR101の一次アウトカム有効性を認めた(67.2% vs. 4.0%)。最大重症症状発症患者も介入群が少なかった(25% vs. 59%)。介入期間における有害事象の95%が4歳から17歳の患者で認められ、重症イベントは介入群が多かった(4.3% vs. 0.8%)。
【評価】
ピーナッツアレルギーに対するチャレンジ療法の現在までで最も信頼度の高い最大の臨床試験とみられる。18歳以下での有効性を確認するデザインで高度の有効性結果を導いたが、成人患者で無効とは限らないとみられる。現在のガイドラインはチャレンジ療法に慎重だが、進行中の他試験結果に基づく使用タンパクや用法の工夫によって標準化される可能性もある。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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