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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | The Lancet Child & Adolescent Health |
年月: | August 2018 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
小児の耐糖能異常は、どのような軌跡をたどるのか。Yale University のCaprioらは、平均年齢12.7歳の526名を6年間無介入(食事指導のみ)で中央値2.9年間追跡する前向コホート研究を行った。すべての参加者は3時間OGTTを受け、2年後にoral disposition index(DI)を測定した。
【結論】
ベースラインで162名が耐糖能異常であった。耐糖能異常者の65%がフォロー中日本語正常化し、27%は異常を維持し、8%がT2Dに進行した。耐糖能が正常化した小児ではDIが期間中に4倍増していた。対照的に、耐糖能異常を維持した、またはT2Dに進行した小児ではDIが低下していた。非ヒスパニック系白人は非ヒスパニック系黒人の5倍耐糖能正常化しやすく、DIの年間増加率も2倍であった。
【評価】
この年齢層に的を絞った初めての追跡研究により、耐糖能異常小児の65%は食事指導だけでT2Dへの進行がくい止められることを示した。ここでも確認された耐糖能の人種差は、重要なテーマである(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23704681)。