海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

グルコース応答性インスリンGRI-630の実験
Superior Glycemic Control With a Glucose-Responsive Insulin Analog: Hepatic and Nonhepatic Impacts [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Diabetes
年月:June 2018
巻:67
開始ページ:1173
【背景】
グルコース応答インスリン(GRI)の概念が復活しており、開発が進められている。Vanderbilt UniversityのMooreらは、GRI-630への肝・非肝反応に関する犬レベル実験の結果を報告している。
【結論】
ヒトインスリン(HI)の場合、全身インスリンクリアランス・インスリン濃度は、血糖値80 mg/dL(P1)・ 240 mg/dL(P2)時点で同等だったが、GRI-630 の場合、インスリンクリアランスはP1で23%高く、インスリン濃度はP1で16%低かった。肝からのグルコースのネット放出は P1では両者に差がなく、P2ではネット取り込み(GU)が誘導された。非肝GUは、両時点ともにHIとGRI-630とで異なっていた(HIで各2.6・7.4 mg/kg/min、GRI-630で各2.0・8.1 mg/kg/min)。血糖値はGRI-630のクリアランスに影響を与える一方HIには影響せず、両者のGUは肝・非肝ともに異なっていた。GRI-630は高血糖状態でGUが亢進している状況で低血糖リスクを下げる可能性がある。
【評価】
同様の概念は、GRI 1,2,3 を使った他の実験でも示唆されている(https://df6sxcketz7bb.cloudfront.net/manuscripts/97000/97476/cache/97476.1-20180109125110-covered-253bed37ca4c1ab43d105aefdf7b5536.pdf)。
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