海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

なぜDM患者は動脈瘤になりにくいのか:CDA1仮説
Diabetes Reduces Severity of Aortic Aneurysms Depending on the Presence of Cell Division Autoantigen 1 (CDA1) [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Diabetes
年月:April 2018
巻:67
開始ページ:755
【背景】
糖尿病(DM)患者は動脈瘤リスクが低いことが知られるが、メカニズムは不明である。豪Monash UniversityのChaiらは、ノックアウトマウスを用いた実験により、cell division autoantigen 1(CDA1:DMでTGF-βシグナルを増強する)が動脈瘤抑制因子である、という仮説を検証した。野生型・CDA1 KO・ApoE KO・CDA1/ApoE double knockout (dKO) マウスにSPZDMを誘導した。
【結論】
ApoE KO・野生型DMマウスでは動脈瘤を認めなかったが、dKO・DMマウスの40%で動脈瘤を認めた。動脈瘤ではGF-βシグナル、コラーゲンの発現がともに低下しており、動脈壁へのマクロファージ浸潤やMMP-12の発現が増加していた。DMは、アンギオテンシンIIによる実験的動脈瘤形成も防護した。腹部大動脈瘤患者の生検で、動脈CDA1発現の最大70%のダウンレギュレーションを認めた。
【評価】
DMと動脈瘤の負相関は興味深い現象で、DMで使用されるメトホルミンの側効果ではないか、という仮説も提起されている(https://doi.org/10.1016/j.jvs.2016.02.020)。ここでのTGFシグナル仮説も魅力的で、何らかの決定研究が必要となった。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
イヤーノート 2022 内科・外科編

イヤーノート 2022 内科・外科編
出版社: メディックメディア

26,400 円(税込)

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
出版社:株式会社シナジー

4,840 円(税込)

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making
出版社:診断と治療社

9,900 円(税込)

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版
出版社:医学通信社

3,080 円(税込)

高齢者糖尿病治療ガイド 2021

高齢者糖尿病治療ガイド 2021
出版社:文光堂

990 円(税込)

Medical Online English Site