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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | BMJ Open |
年月: | October 2017 |
巻: | 7 |
開始ページ: | e015870 |
【背景】
2型糖尿病(T2D)患者の死亡率は男性より女性が高いと言われていたことがあるが、現在でも、またプライマリ・ケアの現場でも同じか。オランダDiabetes CentreのHendriksらは、プライマリ・ケアで治療を受けているT2Dの男女患者(ZODIAC-50プロジェクト参加)を対象として、生存率の性差を検討する前向コホート研究を行った(n=1,815、14年間追跡)。一次アウトカムは、同年齢の一般集団と比較したT2D男女それぞれの相対生存率である。
【結論】
14年後のT2D患者の相対生存率に男女間の有意差はなかった。心血管疾患(CVD)既往のない患者に限れば男女差は有意で、生存率は男性が高かった(0.99 vs 0.92)。
【評価】
信頼すべき追跡研究を続けているZODIACの最新データで、「やや性差あり?」という結果を導いた。同研究はDMのプライマリ・ケアの質が向上してきていること、オランダでのケアの質に男女差はないことを報告していた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26713444)。