海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

エキセナチドに広汎な血管系抗ストレス効果
Exenatide mitigated diet-induced vascular aging and atherosclerotic plaque growth in ApoE-deficient mice under chronic stress [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:Atherosclerosis
年月:September 2017
巻:264
開始ページ:1
【背景】
新規血糖降下薬の多様な心血管効果の検証が進んでいる。中国Yanbian University HospitalのYangらは、APO-E欠損マウスに高脂肪食を与え、非可動ストレスによる血管障害・動脈硬化の進展に対するエキセナチド(GLP-1アナログ)の効果とそのメカニズムを検討した。
【結論】
慢性非可動ストレスによる血管内皮障害・動脈硬化性プラークの増大、血中depeptidyl peptidase-4 の活性亢進・GLP-1活性の減弱を確認した。エキセナチドを投与したストレス下マウスでは、プラーク内微小血管密度・マクロファージ集積・エラスチン破損が低減し、プラーク中コラーゲンが増加した。また、PPARα・gp91phoxオステオポンチン・C-X-C-4受容体・TLR-2/4・カテプシンK/L・smRNAが増加した。エキセナチドはMMP-9・MMP-2遺伝子の活性・発現を高め、脂肪前駆細胞のAPN発現を活性化し、モノサイトの酸化LDL誘導性泡沫細胞化を抑止した。
【評価】
GLP-1アゴニストでは2016年にliraglutideが臨床的な心血管有益効果を立証しており(http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1603827)、ここで示されたような血管系への有益作用はその実験的ベースとなる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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