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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | Journal of Epidemiology and Community Health |
年月: | July 2017 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
犬の散歩によって身体活動量は増えるが、悪天候下でも活動量は維持されるか。英University of ExeterのWuらは、EPIC Norfolkコホートデータを用いて高齢者の7日間の日常身体活動量と座位時間を測定し、3タイプの環境要因(日照時間・降水量・最高気温)とのマッチングを行い、犬の所有が悪天候下でも高齢者の身体活動量増加と関連するのかを検討する横断研究を行った(n=3,123)。
【結論】
18%が犬を家庭で飼っており、その内2/3の飼い主が最低1回/日犬を散歩に連れ出していた。天候が最良である日の犬非保有者と比べて、標準的な犬を散歩させる飼い主は最悪の天候下でも活動量は多く、座位時間が少なかった。最悪天候下でも犬の散歩を行っていた人は、犬を飼っていない人よりも20%活動量が多く、30分/日座位時間が少なかった。
【評価】
先行研究(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21832291)を裏付ける結果だが、良い天気での犬非飼育者と最悪天候下での散歩者を比べた、というのは初めてであろう。著者らは、英国東部は他の英地域と比べて天気がよく、違う地域では違う結論が出る可能性もある、としている。