海外ジャーナルレビュー : 「生活習慣病」

「軽く飲む」ことが脳保護的であるエビデンスはない
Moderate alcohol consumption as risk factor for adverse brain outcomes and cognitive decline: longitudinal cohort study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:生活習慣病
ジャーナル名:British Medical Journal
年月:June 2017
巻:357
開始ページ:j2353
【背景】
飲酒の脳への影響に関しては膨大な研究があり、適度の飲酒は好影響がある、としたものも多い。英University of OxfordのTopiwalaらは、同国Whitehall IIコホート成人550名(ベースラインでのアルコール依存無し・平均年齢43.0歳)を対象として、30年間飲酒量調査と脳構造・認知パフォーマンス検査を行った結果を報告している。
【結論】
高アルコール摂取は用量依存的に海馬萎縮のオッズ増と関連した。無飲酒と比較して過度な飲酒(30 unit/週)のリスクが最高であり(OR:5.8)、適度な飲酒(14〜21 units/週)でも右側海馬の萎縮リスクは3倍だった(OR:3.4)。軽度飲酒(1〜<7 units/週)でも無飲酒と比較しての予防効果はなかった。アルコール摂取の増量は、脳梁の微小構造差と語彙流暢性の早期劣化と関連した。
【評価】
Oxford疫学の高信頼度結果である。著者らは「軽く飲むことが脳保護的であるというエビデンスは一切ない」と強調している。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)
Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)
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