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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | British Medical Journal |
年月: | May 2017 |
巻: | 357 |
開始ページ: | j1892 |
【背景】
欧米ではセリアック病の注目度が高く、グルテンフリー食が推奨されるが、セリアック病患者以外の人にメリットはあるのか。Harvard Medical SchoolのChanらは、Nurses Health Study・Health Professionals Follow-up Study参加者データを基に, 長期グルテン摂取と冠動脈疾患(CAD)との関係を解析した(女性:n=64,714、男性:n=45,303)。
【結論】
長期のグルテン含有食摂取とCADリスクの間には関連はなく、逆に精白粉使用に対する調整後には、グルテン含有食摂取はCADリスク減と関連した(HR:0.85)。
【評価】
特に欧米で重要な食事問題に関し、全粒穀を推奨する明快な指針を与えた。ただし、セリアック病患者の場合にはグルテンフリー食でCADリスクが減ることが報告されており(http://circ.ahajournals.org/content/123/5/483)、関係は単純ではない。