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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | JAMA Surgery |
年月: | February 2016 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
肥満外科手術に関する良好なアウトカムデータは多いが、全年齢において長期死亡率低下が得られるかは不明である。Brigham Young UniversityのDavidsonらは、手術年齢による4分類後向コホートのデータ解析によって、肥満外科手術(Roux-en-Y胃バイパス術)が全年齢において同等に死亡率を低下するかどうかを検証した(n=7,925)。
【結論】
非手術群と比して手術患者の調整全原因死亡率は35歳以下(HR:1.22)以外のグループで有意に低かった(35-44歳[HR:0.54]・45-54歳[HR:0.43]・55-74歳[HR:0.50])。35歳以下の死亡原因は、特に女性において(HR:3.08)外的要因が有意に多かった(HR:2.53)。
【評価】
肥満外科手術の生存率効果を示した結果は多い(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25562267)が、自殺リスクも喧伝されており(http://www.medscape.com/viewarticle/852616)、ここでの結果はそれを裏書している可能性がある。