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カテゴリー: | 生活習慣病 |
ジャーナル名: | Diabetes |
年月: | November 2015 |
巻: | 64 |
開始ページ: | 3751 |
【背景】
レプチンは甘味化合物への神経・行動反応を選択的に抑制するが、その作用の分子機構の全容は未だ不明である。日本Kyushu UniversityのNinomiyaらは、マウスレベル実験により、味覚受容細胞へのレプチン作用を検討した。
【結論】
レプチンが、味覚受容体コンポーネントT1R3発現味覚細胞上のleptin receptors(Ob-Rb)に結合し、ATP gated K+(KATP)チャンネルへの作用を介して、同細胞の甘味化合物への反応を選択的に抑制する可能性が示唆された。
【評価】
レプチンは現在まで中枢作用が注目・研究されてきており、末梢受容体への作用の明確な同定は初めてである。糖摂取行動におけるレプチンの機能研究に新分野を開いた。