海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

ケタミンを用いたRSIでの血圧低下
The association of ketamine induction with blood pressure changes in paramedic rapid sequence intubation of out-of-hospital traumatic brain injury [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Academic Emergency Medicine
年月:October 2021
巻:28
開始ページ:1134
【背景】
ケタミンは諸外国で迅速導入気管挿管(RSI)に一般に用いられているが、ケタミンによるRSIでは血圧低下がみられるとする報告がある。オーストラリアMonash UniversityのFoucheらは、2015年から救急隊員による頭部外傷患者へのRSIにケタミン使用を許可したAmbulance Victoriaにおいて、ケタミン導入の前後で収縮期血圧が変化するかを検討した(n=1,759)。
【結論】
2015年以降、ケタミンの使用量は52.7%増加した。ケタミンの運用開始後、RSI後低血圧は5%増加し、その後も3ヵ月で0.5%ずつ増加した。RSI直前から現場での最後の測定までの収縮期血圧変化についても同様で、ケタミン開始後、7.8 mmHg低下した。
【評価】
ケタミンRSIが血圧に与える影響については相反するエビデンス(血圧低下を引き起こす、あるいは血圧低下が少ない)が存在しており、この研究では低血圧の増加が示された。ケタミンの安全性に関して懸念を投げかけ、さらなる検証を求める知見である。
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取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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