海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

重症TBI患者におけるPaCO2マネジメントの実態:CENTER-TBI研究二次解析
Management of arterial partial pressure of carbon dioxide in the first week after traumatic brain injury: results from the CENTER-TBI study [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Intensive Care Medicine
年月:July 2021
巻:47
開始ページ:961
【背景】
重度外傷性脳損傷(TBI)における動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)管理の実態と、頭蓋内圧(ICP)亢進患者におけるPaCO2の目標値はどのようなものか。イタリアUniversity of Milano - BicoccaのCiterioらは、ヨーロッパのICUに入室したTBI患者(n=1,100)のコホート研究CENTER-TBIの二次解析を行い、ICU入室1週間におけるICPモニタリング、頭蓋内圧亢進の有無とPaCO2管理状況を調査し、過度な過換気(PaCO2<30 mmHg)が長期アウトカムに与える影響を評価した。
【結論】
合計11,791回のPaCO2測定が行われ、平均PaCO2は38.9 mmHg、PaCO2最低値の平均は35.2 mmHgであった。ICPモニタリング患者ではPaCO2最低値が低く(34.5 vs. 36.7 mmHg)、頭蓋内圧亢進患者のPaCO2最低値も低かった(33.8 vs. 35.7 mmHg)。過換気の実施にはかなりの施設間のバラツキがあったものの、過度な過換気の頻度が高い施設での管理は6ヵ月死亡率(オッズ比1.06)や神経学的不良アウトカム(1.12)とは関連しなかった。
【評価】
ヨーロッパ13ヵ国のICUにおけるPaC02管理の実態を明らかにした。PaCO2が30 mmHgを下回るような過換気もしばしば行われていたが、長期アウトカム悪化との関連は認められなかった。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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