海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

重症患者での挿管プラクティスと有害事象発生率を国際調査:INTUBE研究
Intubation Practices and Adverse Peri-intubation Events in Critically Ill Patients From 29 Countries [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:March 2021
巻:325
開始ページ:1164
【背景】
重症患者に対する気管挿管は一般的だが、挿管時有害事象の世界的疫学はどのようなものか。イタリアUniversity of Milano-BicoccaのRussottoらは、ICUで気管挿管を受ける重症患者を対象とした、29ヵ国197施設による国際的前向コホート研究INTUBEを実施し、挿管時の有害事象発生率とその性質、重症患者のにおける挿管プラクティスの実態を調査した。
【結論】
2,964名が含まれた。挿管理由は大半が呼吸不全で(52.3%)、神経機能障害(30.5%)、心血管不安定(9.4%)が続いた。挿管開始から30分以内に重大有害事象(心血管不安定・重症低酸素血症・心停止)が発生したのは45.2%で、42.6%の患者が心血管不安定(収縮期血圧の低下や昇圧剤・ボーラス輸液の必要)を経験し、9.3%が重症低酸素血症、3.1%が心停止を経験した。ICU死亡率は32.8%であった。
【評価】
挿管患者の4割超が重大な有害事象を経験していた。挿管試行回数は有害事象と関連しており、一部はビデオ喉頭鏡やカプノグラフィなどによって予防が可能かもしれない。JAMA誌に併載されたもう一報の研究は、人工呼吸器ウィーニングと挿管中止プラクティスを調査している(http://doi.org/10.1001/jama.2021.2384)。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
イヤーノート 2022 内科・外科編

イヤーノート 2022 内科・外科編
出版社: メディックメディア

26,400 円(税込)

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
出版社:株式会社シナジー

4,840 円(税込)

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making
出版社:診断と治療社

9,900 円(税込)

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版
出版社:医学通信社

3,080 円(税込)

高齢者糖尿病治療ガイド 2021

高齢者糖尿病治療ガイド 2021
出版社:文光堂

990 円(税込)

Medical Online English Site