海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

若年層では女性の方が脳卒中が多い?
Young Women Had More Strokes Than Young Men in a Large, United States Claims Sample [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Stroke
年月:November 2020
巻:51
開始ページ:3352
【背景】
一般に心血管系のリスク因子は男性に多いと考えられているが、近年ヨーロッパから発表されたデータでは若年層の脳卒中発生率は女性の方が高いことが明らかにされた。University of ColoradoのLeppertらは、アメリカの全国規模保険請求データベースPharMetricsの10%ランダムサンプルにおいて、15-54歳の脳卒中発生率の性差を検証した。
【結論】
特定された20,554件の脳卒中のうち、15-54歳のものは5,198件であった。15-24歳および75歳以上では脳卒中発生率に性別差はなかった。一方で、25-34歳では男性・女性比0.70、35-44歳では0.87といずれも女性の方が脳卒中発生率が高かった。45-54歳、55-64歳、65-74歳では男性の発生率が上回った。
【評価】
最近ヨーロッパから相次いだ報告(http://doi.org/10.1212/WNL.0000000000007533、http://doi.org/10.1161/STROKEAHA.112.662866)と一致するアメリカでの調査結果である。男性での心血管リスク因子とは異なる若年女性に固有のリスク因子が存在している可能性もあり、さらなる調査に値する。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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