|
カテゴリー: | 救急医療 |
ジャーナル名: | Critical Care Medicine |
年月: | September 2020 |
巻: | 48 |
開始ページ: | 1340 |
【背景】
末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC)は、成人患者で静脈血栓塞栓症(VTE)やカテーテル関連血流感染症(CLABSI)との関連が報告されており、小児でも同様の単施設報告がある。Children’s Hospital of WisconsinのPatelらは、Virtual PICU Systems, LLCに参加した147施設で2010〜2015年に中心静脈アクセスを要したPICU患者において、中心静脈アクセスデバイスと合併症の関連を調査した(n=74,196)。
【結論】
PICCが4,493件、CVCが66,194件、解析に含まれた。VTE発生はPICCで0.93%、CVCで0.52%、CLABSIはPICCで0.73%、CVCで0.24%と、いずれもPICC群で増加した。多変量解析では、CVCがCLABSIの減少(オッズ比0.505)、CVCの減少(0.569)と関連した。
【評価】
先行の単施設報告(http://doi.org/10.1097/PCC.0000000000001707)を、大規模な調査で確認した。特別な事情がない限りはCVCが選択されるべきであろう。