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カテゴリー: | 救急医療 |
ジャーナル名: | Critical Care Medicine |
年月: | April 2020 |
巻: | 48 |
開始ページ: | 507 |
【背景】
ICUラウンドでは、重症度の高い患者ほど多くの仕事量と時間を要し、スタッフの集中力低下のリスクとなる。Vanderbilt University Medical CenterのMilesらは、2施設ICUの臨床医を参加者(n=57)とする内部対照コホート研究を行い、SOFAスコアに基づく重症度が高い順のラウンドと部屋順のラウンドで注意の予備力(ストップシグナル課題)を比較した。
【結論】
2つのラウンド方法間のストップシグナル反応時間の変化は、施設1では−39.0 msであり、施設2は−15.6 msであった。
【評価】
数字としては1秒以下の小さな変化であったが、神経科学的には意義のある差が確認された。ラウンド中の注意力減衰を防ぎ、患者ケアを向上させる可能性を秘めた方法であり、さらなる調査が保証される。