海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

重症COVID-19では血栓性合併症が多い?:オランダ
Incidence of thrombotic complications in critically ill ICU patients with COVID-19 [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Thrombosis Research
年月:April 2020
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染症COVID-19の病態については未明な点が多いが、血栓症が増加するとの報告が多く上がり始めている。オランダLeiden UniversityのKlokらは、3大学施設のICUに入室したすべてのCOVID-19患者において、血栓性合併症(症候性急性肺塞栓症・深部静脈血栓症・虚血性脳卒中・心筋梗塞・全身動脈塞栓症)の発生率を評価した。
【結論】
COVID-19肺炎患者184名が含まれた。4月5日時点で13%が死亡、12%が生存退院、76%が依然ICU入室中であった。全患者が標準量以上の血栓予防薬投与を受けていた。血栓性合併症の累積発生率は31%で、27%は深部静脈血栓症(CT肺アンギオ・超音波で確認)であり、動脈血栓イベントは3.7%であった。肺塞栓症が最も多かった。年齢とプロトロンビン時間の延長は、血栓性合併症の独立予測因子であった。
【評価】
30%でPEがみられるというフランスの報告(https://doi.org/10.1148/radiol.2020201561)、若年の虚血性脳卒中が大きく増加しているとするMount Sinai報告もある(http://doi.org/10.1056/NEJMc2009787)。禁忌のない重症COVID-19患者では予防的抗凝固療法が合理的と思われる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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