海外ジャーナルレビュー : 「救急医療」

重症患者でのアドレナリンは安全:RCTのメタ解析
Effect of Continuous Epinephrine Infusion on Survival in Critically Ill Patients: A Meta-Analysis of Randomized Trials [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:救急医療
ジャーナル名:Critical Care Medicine
年月:March 2020
巻:48
開始ページ:398
【背景】
アドレナリンは、特に難治・重度の心機能低下を有する重症患者において一般的に用いられるカテコラミン薬剤だが、いくつかの研究でアウトカム悪化を含む有害な副作用が示唆されている。イタリアIRCCS San Raffaele Scientific InstituteのBellettiらは、ICU入室または大手術中の患者でアドレナリン持続静注を検証したランダム化比較試験のメタ解析を行った。
【結論】
12件(N=1,227)が最終的なメタ解析に含まれた。試験の多くは敗血症性ショックが対象で、ノルエピネフリン+ドブタミンとの比較が行われた。全原因死亡率はアドレナリン群34.0%、対照群33.8%と差はなかった。透析、心筋虚血、不整脈、ICU滞在期間などにも差は認められなかった。
【評価】
心筋酸素需要量を増加させ、末梢循環低下を引き起こしやすいことが指摘されてきたが、このメタ解析では、一般的な用量(0.3 μg/kg/分以下)でのアドレナリンが安全であることを確認した。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)
The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)
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