|
カテゴリー: | 救急医療 |
ジャーナル名: | Critical Care Medicine |
年月: | December 2019 |
巻: | 47 |
開始ページ: | 1794 |
【背景】
APRV(Airway Pressure Release Ventilation)は高いCPAP相に短い圧解放相を伴う換気モードで、急性呼吸不全の管理で注目されている。オーストラリアFiona Stanley HospitalのLimらは、急性低酸素性呼吸不全の重症成人患者におけるAPRVの有効性・安全性を評価するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
【結論】
7件のランダム化比較試験、412名の患者が含まれた。APRVは死亡率の改善と関連し(相対リスク0.67)、3日目時点でのPao2/Fio2比も改善した。レスキュー治療の必要については有意な差はなかった。圧外傷リスクに群間差はなかった。
【評価】
APRVは、有害性シグナルなく酸素化を改善し、死亡率も低下した。ただ、本メタアナリシスに含まれた患者数は小さく、より大規模な多施設試験で確証される必要がある。