海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

心臓死後心移植の早期成績:米国からの報告
Feasibility and Potential Impact of Heart Transplantation From Adult Donors After Circulatory Death [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:Journal of the American College of Cardiology
年月:January 2022
巻:79
開始ページ:148
【背景】
心停止後臓器提供(DCD)ドナーによる心臓移植が脳死後移植(DBD)の代替策として欧州やオーストラリアで採用されているが、米国におけるDCD心臓移植の成績は。Albert Einstein College of MedicineのMadanらは、UNOS移植データベースに基づきDCDドナー(n=127)とDBDドナー(n=2,961)による心臓移植の成績を比較した。
【結論】
移植後30日/6ヵ月死亡・30日以内の一次性生着不全・院内脳卒中発症・ペースメーカ挿入・血液透析・入院期間延長にアウトカム差はみられなかった。DCDドナーの特徴として、若年(中央値29歳)・男性(90%)・血液O型(79%)が挙げられた。米国ではDCDドナー候補者が過去10年で著しく増加した(2010年: n=871、2020年: n=3,045)。
【評価】
米国におけるDCDドナーによる心臓移植の早期成績を示すプレリミナリーな第一報告で、ドナープール拡大に繋がる朗報である。移植片の阻血障害や倫理的問題、コスト面に直結する心停止後灌流法が明記されておらず、この技術・倫理基準の確立が急務である。
関連するメディカルオンライン文献


大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
おすすめ書籍:メディカルブックセンター
イヤーノート 2022 内科・外科編

イヤーノート 2022 内科・外科編
出版社: メディックメディア

26,400 円(税込)

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠

BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020準拠
出版社:株式会社シナジー

4,840 円(税込)

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making

小児科診療 Vol.84 2021年増刊号 小児科 Decision Making
出版社:診断と治療社

9,900 円(税込)

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版

最新 検査・画像診断事典 2021年4月増補版
出版社:医学通信社

3,080 円(税込)

高齢者糖尿病治療ガイド 2021

高齢者糖尿病治療ガイド 2021
出版社:文光堂

990 円(税込)

Medical Online English Site