海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

NO2への短期曝露の心血管・呼吸器疾患死亡リスクを確認
Short term associations of ambient nitrogen dioxide with daily total, cardiovascular, and respiratory mortality: multilocation analysis in 398 cities [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:British Medical Journal
年月:March 2021
巻:372
開始ページ:n534
【背景】
NO2への曝露の直接的健康影響に関しては最終結論がない。中国Fudan UniversityのKanらは、世界22ヶ国・地域398都市での測定値を用い、NO2への短期曝露と総死亡(6280万名)・心血管疾患死亡(1970万名)・呼吸器疾患死亡(550万名)の関連を評価した。
【結論】
NO2濃度の10μg/m3/日増加は、総死亡(0.46%)・心血管疾患死亡(0.37%)・呼吸器疾患死亡(0.47%)の増加と関連した。この関連は、他の一般的大気汚染物質(SO2・CO・O3・諸PM)レベルの調整後でも変化がなかった。ゼロレベルを超えるNO2濃度に起因する死亡の割合は、398都市全体で1.23%であった。
【評価】
最近のメタアナリシスは同様の結論を示唆していたものの、PM、特にPM2.5効果に関連する可能性も否定できない、としていた(https://bmjopen.bmj.com/content/6/7/e010751)。NO2の負効果の独立性を強く支持し、WHOガイドライン(年間40μg/m3以下)を疑問に付す結果である。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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