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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The Lancet |
年月: | August 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
ACS(急性冠症候群)へのDES-PCI後のDAPTに対し、様々なde-escalation法が提案されている。韓国Seoul National UniversityのParkら(HOST-REDUCE-POLYTECH-ACS)は、PCI後患者2,338名を対象として、1ヶ月後にプラスグレルを10mgから5mgに減量する手法の非劣性を検証する多施設RCTを行った(対照:プラスグレル10mg+アスピリン100mg)。一次エンドポイントは純有害臨床イベント(全死因死亡・非致死性MI・ステント血栓症・血行再建術再施行・脳卒中・BARC≧2)である。
【結論】
プラスグレル減量手法の一次エンドポイント非劣性を認めた(7.2% vs. 10.1%)。虚血リスクは増加せず、出血リスクは有意に低減した(HR:0.48)。
【評価】
De-escalationでは薬剤スイッチの提案もあるが、プラスグレルの半減は明快な手法である。東アジア人対象試験であり、日本での実践の参考になる。