海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

抗凝固療法中AF患者の血圧をどう管理するか
Cardiovascular outcomes, bleeding risk, and achieved blood pressure in patients on long-term anticoagulation with the thrombin antagonist dabigatran or warfarin: data from the RE-LY trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:European Heart Journal
年月:August 2020
巻:41
開始ページ:2848
【背景】
血圧と心血管系(CVD)イベントの間にはJ型関係があるが、抗凝固療法中のAF患者では。ドイツSaarland UniversityのBohmらは、抗凝固療法中のAF患者18,113名を対象としたRE-LY試験のサブ解析を行った。
【結論】
SBP >140 mmHg・<120 mmHgは、120〜130 mmHgに比べ全死因死亡高リスクと関連し、全身性塞栓症(SSE)リスクはSBP <110 mmHgでは増加しなかったが、140〜160 mmHgでHR:1.81、≧160 mmHgでHR:3.35と増加した。大出血リスクは、SBP <110 mmHg・110〜120 mmHgで増加し、>130 mmHgでは増加しなかった。DBPにおいても同様なリスク増がみられた。ワルファリンに比べ、ダビガトランでは大出血リスクの低下がみられた。
【評価】
抗凝固療法中のAF患者という重要な部分集団でも、全死因死亡・SSEと血圧の間にはJ型カーブ効果があることを確認した。他方、この研究では血圧低値で大出血リスクが増加しており、従来の病態モデルでは説明し難い。EHJ Editorialは、慢性高血圧による血管リモデリングと脆弱性や、抗凝固薬の多面効果の可能性を示唆している。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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