海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

PCIでのP2Y12阻害薬選択のTAILORメイド試験失敗
Effect of Genotype-Guided Oral P2Y12 Inhibitor Selection vs Conventional Clopidogrel Therapy on Ischemic Outcomes After Percutaneous Coronary Intervention: The TAILOR-PCI Randomized Clinical Trial [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:The Journal of the American Medical Association
年月:August 2020
巻:324
開始ページ:761
【背景】
ACSや安定CADのためのPCIでは、P2Y12阻害薬の使用を遺伝子型に合わせ調整すべきである、という提唱がある。Mayo ClinicのPereiraら(TAILOR-PCI)は、5,302名の患者を対象としてこの方針の有効性を検証するRCTを行った。遺伝子型ガイド群ではPCI時にgenotypingを実施し、CYP2C19 LOFキャリアにはチカグレロルを、非キャリアにはクロピドグレルを使用した。対照群ではクロピドグレルを使用し、12ヶ月後にgenotypingを実施した。一次エンドポイントは、12ヶ月時点での心血管死・心筋梗塞・脳卒中・ステント血栓症・重症虚血再発である。
【結論】
遺伝子型ガイド法の一次エンドポイント優位を認めなかった。出血等二次エンドポイントでも同様であった。
【評価】
遺伝子型ベースの個人化治療をPCIに導入しよう、という高度な着想のRCTだったが、失敗した。ただし、3ヶ月で明確な有意差が出ていることもあり、デザインを変えて再チャレンジすべき、という意見も強いようである。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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