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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The New England Journal of Medicine |
年月: | March 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
TAVI患者は心房細動(AF)等を合併している場合も多いが、経口抗凝固薬(OAC)単独と抗血小板薬併用はどちらが有益か。オランダSt. Antonius HospitalのNijenhuisら(POPular)は、適切な適応でOACを処方されているTAVI患者157名を対象として、クロピドグレル併用の効果を検証するRCTを行った(TAVI前に1:1で併用・非併用群に割り付け)。一次エンドポイントは12ヵ月間の全出血および手術非関連出血である。
【結論】
クロピドグレル併用の一次エンドポイント劣性を認めた(RR:0.63)。最頻の出血イベントはTAVI施行部位で起こり、頻度は術後一ヵ月が多かった。
【評価】
有益では、とみた試験仮説を覆す有害結果である。クロピドグレル群では虚血性イベントも多く、出血傾向との関連が示唆されるという。「禁忌」に近い結論であろう。