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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | Open Heart |
年月: | March 2020 |
巻: | 7 |
開始ページ: | e001197 |
【背景】
たこつぼ症候群(TS)と急性冠症候群は症状が類似しており、鑑別診断ツールが求められる。ニュージーランド Middlemore HospitalのLooiらは、NSTEMI(n=100)とNSTE-TS(n=100)女性患者を対象にECG所見と既往歴をもとにした診断スコアを開発し、有効性を検証した。
【結論】
開発NSTE-TSスコアは、T波陰転≧6誘導(+3)・精神的ストレス(+2)・糖尿病(-1)・心血管疾患既往(-2)・ST低下存在(-3)である。入院時データによるスコア(合計点≧1)は、AUC:0.87・感度73%、特異度90%であった。検証コホートでは、AUC:0.82・陽性的中率78%・陰性的中率81%であった。入院1日後スコアでは、AUC:0.92 ・陽性的中率77%・陰性的中率91%であった。
【評価】
同目的ですでにInterTAK diagnostic scoreが発表されているが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27928880)、男女両性用で7項目である。女性にはNSTE-TSスコアの方が使いやすい。