海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

PCSK9阻害抗体薬に強力な競合siRNA薬inclisiran登場
Two Phase 3 Trials of Inclisiran in Patients with Elevated LDL Cholesterol [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:The New England Journal of Medicine
年月:March 2019
巻:Online first
開始ページ:Online first
【背景】
Inclisiranは、肝におけるPCSK9合成を阻害する新規siRNA薬である。英Imperial Centre for Cardiovascular Disease PreventionのRayら(ORION-10・11)は、アテローム性動脈硬化症(最大耐量スタチン不奏効)患者各1,561名・1,617名を対象として行われた同第3相2試験の結果を発表している(対照:placebo)。各試験の一次エンドポイントは、ベースラインから510日目までのLDL-Cレベルのプラセボ比パーセンテージ変化、およびベースライン90日目から540日目までのLDL-Cレベルの時間的パーセンテージ変化である。
【結論】
両試験共にinclisiranの一次エンドポイント効果を認めた(ORION-10・11で各52.3%・49.9%)。Inclisiranは注射部位有害事象が多かったが、重篤または持続的でなかった。
【評価】
印象的な結果で、2024年に終わるというORION-4結果を待たずFDA承認されるものとみられる。PCSK9阻害抗体薬との競争となるが、年2回の注射だけでよい、というのは魅力的である。
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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。
(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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