海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

腸内微生物産生TMAOを冠性心疾患リスク指標として確定
Long-Term Changes in Gut Microbial Metabolite Trimethylamine N-Oxide and Coronary Heart Disease Risk [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:Journal of the American College of Cardiology
年月:February 2020
巻:75
開始ページ:763
【背景】
腸内微生物代謝産物トリメチルアミンN-オキシド(TMAO)と冠性心疾患(CHD)との関連は、確認段階に達している。Tulane UniversityのYoriko Heianzaらは、760名の健康女性を対象として、血漿TMAOレベルとCHD発生との関連を検討する前向コホート内ケース・コントロール研究を行った。
【結論】
ベースラインTMAOレベルと無関係に、観察初期10年間におけるTMAO増加はCHDのリスク増と有意に関連していた(1SD増あたりのRR:1.33)。ベースライン・最終両時点でのTMAOレベル最高分位者の最低分位者に対するCHDリスク比は、RR:1.79であった。このようなΔTMAOとCHDの関係は、不健康な食事パターンによって強められ、健康的な食事パターンによって弱められた(p相互作用=0.008)。
【評価】
この関連を確実なものにするデータであり、TMAOをユニークなCHD指標として確立した。食事介入によるTMAO低減効果の臨床試験を支持するだけでなく、すでに行われているTMAO生成細菌酵素の阻害薬探索も後押しする。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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