海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

生体弁血栓症に対する現在の管理法は不十分
Long-Term Outcomes of Anticoagulation for Bioprosthetic Valve Thrombosis [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:Journal of the American College of Cardiology
年月:March 2020
巻:75
開始ページ:857
【背景】
生体弁血栓(BPVT)の予防・治療に抗凝固薬が使われるが、長期的アウトカムは。Mayo ClinicのPislaruらは、同センターで1999〜2017年にBPVT疑いでワルファリンを投与された患者83名を非投与マッチ患者160名と対照するケース・コントロール研究を行った。一次エンドポイントは、脳卒中・末梢塞栓事象・全死因死亡である。
【結論】
75%の患者で抗凝固薬開始後3か月以内にエコー所見が正常化した一方、ワルファリン投与患者の25%は奏効しなかった。フォローアップ期間中央値34か月で、一次エンドポイントに群間差はなく、ワルファリン投与患者は大出血リスクが高かった(12% vs. 2%)。BPVT患者は弁置換術再施行率が高かった(68% vs. 24%)。
【評価】
BPVTの再発率の高さとともに、予防・治療のためのワルファリンに意味がないことを示唆する衝撃的な結果である。センター病院の多施設研究を呼びかける結果である。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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