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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The New England Journal of Medicine |
年月: | February 2020 |
巻: | 382 |
開始ページ: | 622 |
【背景】
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎には決め手がなく、ガイドラインは一応、血漿交換を選好している。カナダMcMaster UniversityのWalshら(PEXIVAS)は、重度ANCA関連血管炎患者704名を対象として、血漿交換と経口グルココルチコイドの有効性・安全性を検証する2×2要因デザインRCTを行った。一次複合アウトカムは、全死因死亡または末期腎臓病(ESKD)である。
【結論】
最長7年のフォローアップで、血漿交換実行の不実行に対する一次アウトカム有効性を認めず、他方グルココルチコイド減量レジメンは、一次アウトカムに関し標準治療に非劣性であった。
【評価】
一般的な選好を否定する高インパクトの結果である。NEJM Editorialは、試験の部分集団データに基づき、少なくともANCA因肺出血には血漿交換を支持するとしている。