|
カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | Circulation |
年月: | January 2020 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
CMRは有用な画像検査だが、非虚血性心不全の原因特定で経胸壁心エコーを上回るメリットはあるのか。カナダUniversity of AlbertaのPatersonら(IMAGE-HF 1B)は、500名の同患者を対象としてこれを検証するRCTを行った。患者をランダムにルーチンCMR群または選択的CMR群に割り付け、選択的CMR群患者は心エコーに加え必要時のみCMRを受けた。心不全の原因を画像検査と主治医によって3か月時点で特定し、12か月間臨床的イベントを記録した。
【結論】
3か月時点で心不全の原因を特定できた患者比に群間差はなかった(44% vs. 50%)。画像診断により心不全の原因を特定できた患者はそうでない患者よりも臨床的イベントが多く生じた。
【評価】
IMAGE-HFはカナダを中心とする心臓画像診断再検討のための多施設研究である(http://www.image-hf.ca/projects.htm)。非虚血性心不全の原因特定でUCG以上ではない、という結果は有用である。