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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | The Lancet |
年月: | September 2019 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
Remote ischaemic conditioning(RIC)が心筋梗塞で有益である、という仮説には結論が必要である。英University College LondonのHausenloyら(CONDI-2/ERIC-PPCI)は、18歳以上のSTEMI・PPCI前患者5,401名を対象とするRCTを行った。対照は標準治療、一次エンドポイントは12ヶ月時点での心臓死・心不全入院である。
【結論】
RICに一次アウトカム効果を認めなかった。有害事象はなかった。
【評価】
すでに否定的メタ解析もある問題だが(https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/2048872618784150)、この大規模検証により、通常集団への重大アウトカム効果はほぼない、というところに落ち着きそうである。