海外ジャーナルレビュー : 「循環器」

マイクロブリーズの存在は抗血栓治療回避の理由にならない
Cerebral microbleeds and stroke risk after ischaemic stroke or transient ischaemic attack: a pooled analysis of individual patient data from cohort studies [ 原文(アブストラクト)を読む⇒ ]

カテゴリー:循環器
ジャーナル名:The Lancet Neurology
年月:July 2019
巻:18
開始ページ:653
【背景】
脳マイクロブリーズ(非症候性微小脳出血痕)の存在は脳卒中のリスク因子だが、それを保有する脳梗塞・TIA患者に対する抗血小板薬療法は、頭蓋内出血リスクが脳梗塞再発リスクを上回るか。英UCL Queen Square Institute of NeurologyのWilsonらは、38コホート研究の患者個別情報のプール解析を行った(n=20,322人)。
【結論】
マイクロブリーズ有りの無しに対する調整リスク比(aHR)は、頭蓋内出血+脳梗塞で1.35、頭蓋内出血で2.45、脳梗塞で1.23であった。頭蓋内出血のaHRはマイクロブリーズ数の増加に伴い増加した一方、脳梗塞では増加度はより少なかった。マイクロブリーズの数・場所にかかわらず、脳梗塞リスクは出血リスクを常に上回った。
【評価】
MRIの高度化で注目されているマイクロブリーズの脳梗塞リスクが、常に頭蓋内出血のリスクより高いことを示した。マイクロブリーズの存在は抗血栓薬使用回避の理由にならない、という実践的な結論となる。
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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)
Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)
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