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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | JAMA Cardiology |
年月: | March 2019 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
hsCRPは全身炎症性指標として、急性冠症候群(ACS)後の心血管有害事象と関連する。Cleveland ClinicのPreethi Maniら(VISTA-16)は、同試験データ(n=4,257)の二次解析により、ACS後患者のhsCRP測定による長期追跡の意義を検討した。一次アウトカム・指標は、MACE・心血管因死亡・全原因死亡である。
【結論】
ベースラインおよび追跡期間(〜16w)中のhsCRPレベルはMACEと関連し(HR各:1.36・1.15)、心血管因死亡(HR: [ベースライン]1.61・[長期]1.26)・全原因死亡(各1.58・1.25)とも関連した。
【評価】
VISTA-16はACS後患者へのvarespladibの効果をみたRCTだったが無益のため早期終結した。この二次解析はACS後の炎症性指標の悪性予後予測価値を確認したもので、たとえLDL-Cが低くてもhsCRPが高ければスタチン等他の抗炎症薬の使用が有益であることを示唆するものとなった。治療方針決定へのポテンシャルは大きい。