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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | JAMA Cardiology |
年月: | January 2019 |
巻: | Online first |
開始ページ: | Online first |
【背景】
米国のガイドラインは、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)に対する一次PCI(pPCI)でのルーチンの手動血栓吸引(AT)を支持していないが、実行し続けている施設が存在する。Beth Israel Deaconess Medical CenterのSecemskyらは、NCDR CathPCI レジストリ登録683,584名の患者データを解析した。一次アウトカムは、院内脳卒中・死亡である。
【結論】
pPCIにおけるATの利用は2009年から2011年にかけて増加し、ピーク使用率は13.8%であったが、2016年半ばまでに4.7%に低下した。全体としてAT利用率は10.8%であった。操作変数解析では、ATの使用は院内死亡に関連がなく、院内脳卒中のわずかな増加と非有意に関連していた。
【評価】
2013〜14年にTASTE ・TOTAL両試験が無益を宣言しており、この調査は介入カージオロジストがその結果に反応したことを示している。ただし、高頻度に使用する術者群では、頻度中央値は30%を超えている。