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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | JAMA Neurology |
年月: | March 2017 |
巻: | 74 |
開始ページ: | 268 |
【背景】
急性虚血性脳卒中(AIS)患者への機械的血栓除去術(MT)施行前に静脈内血栓溶解(IVT)を行う、という標準にチャレンジする結果が現れた。カナダUniversity of TorontoのPereiraらによる、二つの多施設前向試験SWIFT・STARデータのプール化解析である(n=291[MT+IVT:n=160、MTのみ:n=131])。
【結論】
血流再開・90日での機能的自立・死亡率・新塞栓等全アウトカムで差を認めなかった。症候的頭蓋内出血・type 1/2脳実質内出血にも有意差はなかったが、血管攣縮はMT+IVTで多かった。
【評価】
ACSで問われた「PCIの前に血栓溶解を行うべきか」という問題を想起させる。ACSと同結論に至るかどうかを決定する前向研究が計画されている、という。