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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | JACC Cardiovascular Interventions |
年月: | August 2016 |
巻: | 9 |
開始ページ: | 1639 |
【背景】
PCI後の安定狭心症患者にβブロッカーを処方することには意味があるか。Columbia UniversityのMotivalaらは、NCDR CathPCI レジストリ登録65歳以上患者の後向研究により、待機的PCI後の、MI・収縮期HF・LVEF<40%のない、安定狭心症患者への退院時βブロッカー処方とそのアウトカムを検討した(n=755,215)。
【結論】
このコホートにおいては、2005-2013年に退院時βブロッカー処方は増加傾向にあった。退院時βブロッカー処方は、3年フォローアップ後の死亡・MI・脳卒中・TVRと有意に関連しなかったが、HFによる再入院の増加と関連した(aHR:1.18)。
【評価】
主に前世紀のデータにより標準化されてきたβブロッカー汎用戦略だが、見直しを迫る研究も提出されて論争的となっている。流れを「ケースバイケース」に向ける重要なビッグデータ解析結果である。