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カテゴリー: | 循環器 |
ジャーナル名: | JAMA Neurology |
年月: | November 2015 |
巻: | 72 |
開始ページ: | 1288 |
【背景】
心房細動(AF)と認知症の関連についての研究結果は一致していない。オランダErasmus Medical CenterのBruijnらは、20年間の追跡調査により認知症発症リスクとAFの関連を検討した(n=6,514)。
【結論】
AF群(4.9%)で15.3%が認知症を発症、非AF群と比較して認知症発症リスクが高かった(HR:1.33)。67歳未満のAF発症は認知症発症リスクが高く(HR:1.81)、AF曝露期間とも強く関連したが(in the highest stratum: 3.30)、高齢者ではこの関連は見られなかった。
【評価】
抗凝固療法適切性の面からアプローチした他研究(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25111326)とともに、この関連を確実化する。AF治療が認知症予防につながる、という重要な 臨床帰結をもっている。